(有)コラムデザインシステムのコラム

姉歯氏の録音テープ

耐震強度偽造問題 | Excite エキサイト : 社会ニュース特集

昨日TV報道で姉歯氏の録音テープを公開していました。
部分的に見たのですが、浅沼氏と同じ過ちを犯したので
はないかと感じました。

姉歯氏は正当に計算をすれば「べらぼうな鉄筋が必要」と
述べていたのですが、浅沼氏同様に保有耐力が判ってい
なかったのではと感じました。解析方法の違いを検討した
所で鉄筋や柱を大きくしても保有耐力が上がらず、又、節点
振り分け法で鉄筋が強度に及ぼす影響を考察しましたが
意味の無い所で性能を上げても保有耐力は向上しません。

ヒンジを作り、崩壊の主因となる場所を補強しないと全く保有
耐力を向上出来ません。この主因を見つけずに解析を繰り返
すと、鉄筋はべらぼうに必要となります。

姉歯氏が設計した建物でも適法なのはあります。何故適法な
状態を作れたのか考えると、結果として適法であったのでは
ないでしょうか。構造設計では許容応力設計(等は付かない)
を行い、次に保有耐力の設計となります。
この時、保有耐力設計用に特別な用意をするのはありません。
許容応力設計の結果を使って検討を行い、もし保有耐力が足
りない場合は鉄筋を追加したりしますが、そうすると許容応力
設計へ戻りその計算を行い、その結果で保有耐力設計を行う
事になります。
2度手間は避けたいので許容応力設計時点で保有耐力計算
の予想を行います。バランスよく鉄筋が配置された建物では
許容応力計算で決まった鉄筋のままでも、保有耐力が満足さ
れます。
高層建物は特殊建物です。特殊が故に計算は難しいのですが
姉歯氏や浅沼氏は分不相応な建物を手がけたのではないで
しょうか。

べらぼうな量が必要と言った姉歯氏、もしかすると長期状態
での安全性に問題があるような気がして来ました。
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by columndesign | 2006-04-25 06:25 | 耐震偽造
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