人気ブログランキング | 話題のタグを見る

(有)コラムデザインシステムのコラム

木造勉強中 存在床倍率

木造は構造計算と呼べるような手法は無いと思っていたが、偏芯率、剛性率、層間変位角

まで指針に出ていた。品確法を適用するなら更に存在床倍率が適用される。


従来では木構造で剛性率なんて考えられなかった。木造はピン接合で構成され

剛床が成立しない、よってゾーニングだけの設計手法だった。

(もっとも短スパンならばピンより剛と言える。)


存在床倍率なる規定があり、これは剛床を成立させる為に剛な床を作りなさいとの

規定であり、吹き抜けや階段等の床開口扱いに工学的判断を求められる。

力の流れを意識して設計するなら不要な規定と思うが、一定の品質を確保する点から

見ればなるほどと思える。


数例の木造構造計算書を見た印象は、吹き抜け部分における梁検討が無く、風に対して

弱軸で負担出来るのか疑問があった。

キャットウォーク等で耐風梁を考えない設計は脆弱に見えるがどうだろう。
by columndesign | 2006-03-22 13:21 | 全体
<< 木造勉強中 柔床 木造勉強中 >>